水と健康
健康に欠かせない水
私たち人間の体は、成人で約60~70%、乳児では約80%が水分で構成されています。
体内の水分は栄養素や代謝物を運搬したり、体温を調節したりと、生命活動に欠かせない働きを行っています。
そのため、脱水症状に陥ると、体液の低下により、皮膚の乾燥や立ちくらみ、食欲の低下などの症状に始まり、最悪の場合、突然死に至る可能性もあります。
実際、人間は水分だけで1週間生きることはできますが、逆に水分を摂らないと3日間も持たないと言われています。
1日2リットルの水分補給が理想
私たちは生活の中で常に水分を消費しています。
その最たる例が汗や尿ですが、そのほかにも、排便や呼吸、食物の代謝など、さまざまなところに水分が使用されています。
そのため、激しいスポーツを行ったり、暑い夏場でなくても、普通に生活するだけで1日に約2~2.5リットルの水分を消費しています。
よって、健康な生活を送るためには、最低でも1日に2リットルの水分補給が必要と言えます。
効率のよい水分補給を
1日に2リットルというとかなりの量に思えますが、実際には食事からも水分を補給しているので、2リットルすべてを飲み水として補給する必要はありません。
食事などで摂取した分を省くと、水として摂取する量はおよそ1.5リットル程度となります。
ただ、1.5リットルの水を一気に飲むと胃腸に負担をかけてしまうので、1回の水分補給はコップ一杯(200ml程度)を目安とし、1日に6~7回にわけてこまめに摂取すると良いでしょう。